泉門塞之大神

Oct 03,2018

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裏日本書紀

泉門塞之大神(ヨミドノサエノオオカミ)

黄泉にイザナミと会う為に向かったイザナギであったが、その余りにも醜く朽ちた姿に恐れをなして逃げ帰ってしまう。それに怒り追いかけてきたイザナミの行く手を阻むために黄泉比良坂に置かれた千曳の岩(千人掛りで動かす必要がある大岩)を泉門塞之大神(道反之大神)という。

泉門塞之大神は最大の塞の神(道祖神、岐の神など、区切られた領域への招かれざる邪悪を防ぐ結界)。この塞の神は大和の大地全てを水平に覆っており、穢れ、気枯れた黄泉とその瘴気を地底深く、次元すらずれた彼方へ放逐している大結界。
太古の昔、神代の黎明には生と死、此岸と彼岸の境は曖昧で、黄泉は現世の遥か地底にあった。しかしイザナギが置いた泉門塞之大神によって、黄泉は現世から隔離され、何人も容易には辿り着けない彼岸へと押しやられた。黄泉への訪問は泉門塞之大神の許しが無ければ叶わない。

生を渇望し、羨望する黄泉の軍勢とその住人は、この塞の神の破壊を虎視眈々と狙っているため、自身を守らせるために黄泉から伝説の鬼である酒呑童子を呼び戻している。口は悪いし粗野粗暴だが黄泉ほど退屈はしないのでやる気はそこそこに護衛にはしっかり取り組んでいる。本体の岩は感情の読めない敬語で話す。
よく岩と鬼の口喧嘩が見られる。